人生は闇の中にあり無意味だ、しかし抵抗し闘うべき何かを持っている・・・
          Life is in dark and nothingness but has something to make a stand and fight

             
 
 まだ







ことの










うか

2011・魯迅「狂人日記」
アジアミーツアジア・コラボレーション・プロジェクト
東アジア4都市共同創作公演ー上海
香港ー台北ー東京

 











この国の麻痺状態を直すにはコツコツと粘り強く「絶えず刻む」ことだ。
だがそれは光明の到来を望むからではない、私の反抗はただ「暗黒」ともみあうだけだ。
20世紀はじめ魯迅は自らの理由をにがにがしく吐露した
―――礼教食人という衝撃表現で自国(儒教)批判する『狂人日記』から発せられた
抵抗の叫びは、一世紀を経たわれわれの体の中にまだ聞こえるのか。
2008年初演より、閉塞する世界、緊張高まる東アジアの中で、再び耳をすます・・・

本作品は、当アジア・ミーツ・アジアの活動の中で信頼を深めてきました東アジア4都市の演出家
と劇団により
2008年に共同創作され、上記4都市巡回公演にてご好評頂いた作品です。
今回は、
この冬、国際共同制作/虐殺と演劇をテーマに開催されます<Tagtas Project 2011
にて再上演するものです。

 

        201128(火)11(金)

●演出・出演・スタッフ ●日時 ●会場 ●料金 ●問い合わせ ●Preview
       
公演チラシ
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ポスター
    ●演出・出演

共同演出 Co-Directed by

 

Zhao Chuan  [上海Shaghai]. 
湯時康Tong Sze Hong  [香港Hongkong].  
王墨林Wang Mo-lin  [台北Taipei].  
大橋宏Hiroshi Ohashi  [東京Tokyo]  
 

    出演 Performer

吴梦Wu Meng/庾凯Yu Kai・・・上海Shanghai
李志文Lee Chi Man/朱秀文Chu Sau ManChuk Nga Yin  祝雅研・・・香港HongKong
鄭志忠 Cheng Chih ChungWatan Wuma(台湾先住民) Kuan Chen-Yin ・・・台北Taipei
原田拓巳Takumi Harada/遠藤徳恵 Norie Endo 大島千佳 Chika Oshima他・・・東京Tokyo
 

        スタッフ Staff

■舞台美術:吉川聡一・山崎久美子
■舞台監督:中島彰宏
■照明:阿狩家 [照明協力:(有)アンビル)]
■宣伝美術:村上宏
■宣伝美術原画:
延年Zhao Yan-nian (上海)
■通訳協力:吉井孝史
■写真:田中英世・中村和夫
■ヴィデオ:たきしまひろよし
[PLASTIC RAINS]
■制作協力:玉木康晃・玉木千裕・長野由利子
■スタッフ:八重樫聖・今井あゆみ・中島彰宏・チェキュハ・比屋定尚美
■共同企画制作:草台班
Grass Stage 上海/撞劇團Clash 香港/
        身軆気象館
Body Phase Studio
 台北 DAM東京
■共催:劇団解体社 
Tagtas
■助成:文化庁 平成
22年度文化庁国際芸術交流支援事業
■主催:
Asia meets Asia 

   

 

 

●日程
狂人日記 Tagtas国際共同公演 連続上演>
28日(火) 8:30開演  7:00 解体社『Dream Regime[]の体制』第1部 信仰体)
29日(水) 7;00開演  8:30 解体社『Dream Regime[夢]の体制』第1部 信仰体
210日(木) 8:30開演  7:00 解体社『Dream Regime[夢]の体制』第2部 病者の時代
211日(金) 3;00開演  4:30 解体社『Dream Regime[夢]の体制』第2部 病者の時代
途中入れ替え休憩あり

 

 

     会場 


 

森下スタジオ (Cスタジオ)
〒135−0004
東京都江東区森下3−5−6
TEL
:03(5624)5952 (開催期間中)

 

 

<交通案内>
地下鉄都営新宿線、
都営大江戸線「森下駅」 A6出口 徒歩5
東京メトロ半蔵門線、
都営大江戸線「清澄白河駅」 A2出口 徒歩10

 

      料金  当日 4000円 前売り3500円 

当チケットにて『狂人日記』と『夢の体制』それぞれ1回ずつご覧になれます
 
       

問合せ・チケット・予約                 

 

 
03-3360-6463Asia meets Asia
03-3368-0490(プロト・シアター)

■メール 予約・問い合わせ 
a.m.a.1997@nifty.com

1.お名前 2,観劇希望日 3.枚数 を御記載下さい。


 
     
      ■Previews 2008上海公演より
・・・濃い色の衣服、荒い息で喘ぐ役者達、激しく動き回る文字のように、直接あなたを魯迅の描いた世界へ巻き込んで行く。その場の空気は沈鬱でありながら、迫って来るものがある。
・・・そう、魯迅は"非人"の一語を用い、"人"がすでに手なずけられてしまったことを自覚している。しかし、"人"は永遠にこのような状態にあることはできず、世界も"人"が永久にこの状態にあることを許さない。この夜、この瓦礫で埋もれた工場の一隅で、すでに"非人"の声が強固に叫ばれたのではないのか?その声は壁の穴を突き抜け、熟睡した付近の人びとの甘い夢を掻き乱したはずだ。それは同様に私たちの内心にも至り、私たちの心身の内外に横たわっている死んだような空間に、あたかも一筋の活力を与えたはずだ。
――王暁明 (作家、学者 )

2008香港公演より
・・・その後の件(くだり)が最も良かった。朱秀文は観客の中で「子供達を救え」と叫びながら、太鼓を打ち鳴らし呻(うめ)く。観客席から舞台のそでへと移り、そこに皆の視線が注がれる。彼女は内なる想いを感じ取り、呻きながら歌い、笑い声を挟み、歌詞に頼らず、心の中の悲しみや喜びを交え、思いのたけを吐き出す。
・・・劇中にはもうひとつ内心の発露の場面がある。二人の男が左右で縄を引き、一人の女性が縄に絡まりながら縄を噛んで舞台の前へと進もうとする。男達が力を込め縄を引く。女は縄を噛みながら話し続ける。言葉にならない声は荒々しい叫び声となる。その時、私は彼女の演技に感動したのではなく、心の中に苦悩を抱えた者の、吐き出せずにはいられない不満や怒りを強く感じたのだった。
――Hong Kong Economic Journal文化欄からの転載2008/12/15 昌明

2008台北公演より:
汗水と身体で描いた一枚の戦いの書付け! 
・・・もし意識形態を語らず、芸術の内包するものも議論せず、重苦しい概念についても話さず、魯迅についてさえ語らないとすれば、《魯迅二〇〇八》で提示された一種の多国籍的な演出と調和;このような協調を伴ったエネルギーに対し、私のような中産階級に属する劇場関係者が忌憚なく言えることは:「私はここにいる!あなたも見えないなどと装わないでほしい。」の一言。
・・・…女性達おのおのが焼き網の上を転がされる肉のように動き、王墨林の魔物が笑い狂う人生のたれにつけ合わされる;あるいは役者の裸身を松明で焼かせた皮膚等の特技のような動作;そして観客に焼いた肉を食べるように勧める役者…投げ捨てられる三尺をこえる平板、押し潰されたように腹這いとなり舞台中央部に蠢く役者の身体、劇終に立ち上がり反抗に立ち上がり怒号するまで、役者達は「狂人」役を演じきる。そして彼らの身体から発せられるエネルギーにより、無形の敵と対峙する。
・・・これはけして一般的な分類に属するものではなく、資本主義構造下に現れた劇場表現ではあるが、アジア人がジャンルを超越し独特な表現を行うのだという宣言に属することであると言える。
――Textby傅裕惠 (Yu-HueiFu) 月刊『PAR表演藝術』,193期/2009年1月号,台北