Vol.6 Asia meets Asia 2010    
●ごあいさつ ●Program ●日程&会場 ●チケット ●スタッフ
 

@ クロス・トーク「演劇は力だ」
@ 劇団アル=ハリーフ (シリア)『独房』 
@ アジア・コラボレーション・プロジェクト“タエラレナイユメ5-帰還”
  (Iraq -Afghanistan-India-China-Taiwan-Japan)


参加者
■チラシ表

   
 

 

 

 

 

     
●ごあいさつ 
  このたび、2005年以来休止していました<アジア・ミーツ・アジアVol.6>を5年ぶりに開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。

 この間、アジア・ミーツ・アジアではコラボレーション活動――2008年東アジア4都市共同創作公演『魯迅・狂人日記』(上海-香港-台北―東京巡演)、2009年アジア6都市共同創作公演“Unbearable Dreams〜Return” ――を継続しながら、将来的な展望を模索してきました。今後は、以前より準備を進めてきました通り、組織をNPO法人化し一層の発展を目指します。

 さて、今回のアジア・ミーツ・アジアでは、2つの公演<シリアからの招聘劇団/アジア6地域共同創作公演>と討論会「演劇は力だ」にてアジア7地域から総勢12名の演劇人が集まります。
 1997年に韓国・香港劇団との交流から始まったアジア・ミーツ・アジアですが、東南アジア、中央アジア、南アジアとの出合いを経て、13年目にしてようやく西アジアに辿りついたかたちになります。
 前回までのアジア・ミーツ・アジアに比べ、規模は縮小されますが、参加者個々の“声”が、より鮮明に強く聞こえ見えてきますよう願うものです。
 
――― 8月31日夜、アジアから遠く離れたアメリカ大統領執務室にてオバマ大統領は、03年から7年続いた「イラクの自由作戦」は終わり、「戦争の廃虚から新たな始まりが生まれるとの確信をイラクの人々と分かち合い、われわれは責任を全うした。」と宣言した。しかし、イラク侵攻がイラクの人々にもたらしたものは、何か? 希望か挫折か? 
 今回のアジア・ミーツ・アジアに参加するイラク人女性Ishtar AL-Mafraji氏(2003年にアジア・ミーツ・アジアに参加、現在ロンドン在住)は言う。「7年前、われわれは希望に満ちていた、しかし現在残るのは、絶望だけだ」。祖国へ戻ることを、多くのイラク人難民同様に失望する。イラクへの軍事侵攻が、建物だけではなく人々の心を絶望までに荒廃させている。そのことを私たちは知らない。
 そのイラク侵攻の2年前に始まったアフガ二スタンへの米英軍による「不朽の自由作戦」の混乱の中、タリバンから逃れたアフガニスタン人Mahmood Salimi氏(2005年にアジア・ミーツ・アジアに参加。現在アメリカ在住)は祖国への帰還を願いながら、今回一人のアフガニスタン人Ahmad Zia Murad氏を戦争只中の祖国から参加させようとしている。はたして彼らは、今われわれに何を訴えようとするのか?

 21世紀、世界の関心がアジアに注がれる中、アジア相互の距離は政治経済におきましてはますます近くなるのに比べ、アジア人相互はお互いに遠く孤立したままでいる。
 今日の舞台芸術の可能性は、宗教・文化・言語・利害の壁を超えて、未知の他者との等身大の出合い(相互理解)をもたらすことにあるのではないのか? 日頃のメディアでは触れることの出来ない、アジアからのナマの声の交錯が生まれますよう、現在準備に勤しんでいます。

 劇場にげ、皆様のご来場をお待ち申し上げます。
                                           アジア・ミーツ・アジア代表 大橋宏
ごあいさつ ●ごあいさつ 
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●Program
@ クロス・トーク「演劇は力だ」


アジアにおける芸術の可能性」をテーマに2日間にわたり繰り広げる、参加者と観客によるフリートーク。それぞれが普段の活動にて問われるテーマを切り口に、アジアの今を浮き出します。

 
21世紀のアジアは、成長と繁栄が期待される中、今なお多くの暴力――武力衝突、テロ、言論弾圧、差別、人身売買、等――をその内部に抱え、アジア諸地域間の断絶と対立を深めている。

 このような現実を前にして、果たして文化・芸術はどのような力を持ち得るのだろうか?
 人々の対立を超えて、暴力に抵抗する連帯への可能性を見いだせるのかだろうか?  

 とりわけ今回は、日頃触れる機会の少ないシリアからの参加者との「アラブ世界との出会い」も交えつつ、今日混迷するアジアにおける芸術のあり方を問います。 アジアミーツアジア行動宣言採択を目指す。

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  @ 劇団アル=ハリーフ (シリア)『独房』    
 

 

 

 

 

 

作・出演 : ナワール・ブルブル   ラーメズ・アル=アスワド   
演出: ラーメズ・アル=アスワド


2006年に演出家Ramez Alaswad(ラーメズ・アル=アスワド)とNawar Bulbul(ナワール・ブルブル)が、シリアのダマスカスで設立したインディペンデント劇団。人間的力(俳優)に依拠した演劇作品を目指すとともに、社会に疑問を投げかけ、その社会を形成する人間の内部に入り込もうと試みる。成功ではなく、常に実験的精神を持ち続け、ステレオタイプや決まり文句を打破し、予測を超えた創造的、革新的、独創的な経験の中に、新しいテキストにふさわしい現代の演技メソッドを求め続けている。設立以来"A Feast Night Dream" と"The Solitary" の2作品を発表し、それぞれ自国ダマスカスをはじめ、中近東、ヨーロッパ、北米諸国にて公演され、さまざまな賞を受賞している。

今回紹介する『独房』は、ひとつの場所(独房)でほとんどの時間を共有する2人の男、囚人と看守の物語である。革命に命をかける囚人と、平凡な日常に幸せを夢見る看守。それぞれの理想が破れる時、向かい合う二人の未来は?

『独房』公演歴 2008年初演

- The second Homs workers theatre festival, May 2008.
- The Oriental week, Winerthur, Switzerland, May 2008.
- Liverpool International Theatre Festival, Nova Scotia, Canada, May 2008, the tow awards of: The Outstanding International Production and The Outstanding Actor in a main role (Nawar Bulbul).
- Damascus Capital of Arab Culture 2008, A Run for 10 days.
- Damascus International Theatre Festival, December 2008.
- Apostrof International theatre Festival, Prague, Zcech 2009, where it got the 1st audience prize.
- Mont-Laurier International Theatre Festival, Quebec, Canada, 2009, where it got the following awards:
- Best Production Award.
- Best Actor Award (Nawar Bulbul).
- A Nomination to the Best Actor Award (Ramez Alaswad).
- A Nomination to the Best Scenography Award.

 
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@ アジア・コラボレーション プロジェクト “タエラレナイユメ5-帰還”
参加者  

IIshtar AL-Mafraji    Iraq, from London
Archana kumar      Bangalore,India
Mahmood Salimi     Kabul,Afghanistan
Ahmad Zia Murad     Kabul,Afghanistan
Tom Sze Hong湯時康  Hong Kong, China
Chu Sau Man朱秀文   Hong Kong, China
Zhao Chuan 赵 川    Shanghai, China
Feng Zi疯子         Shanghai, China
Wang Molin 王墨林    Taipei、Taiwan

 

Watan UMA 瓦旦塢瑪   Taipei、Taiwan
Yao lee-chun 姚立群   Taipei、Taiwan
Wang Yong-hong王永宏  Taipei、Taiwan
Senga Yuko 千賀ゆう子  Tokyo
Hijiri Yaegashi八重樫聖  Tokyo
Ayumi Imai今井あゆみ   Tokyo
Takumi Harada原田拓巳  Tokyo
Hiyajo Naomi比屋定尚美 Tokyo
Hiroshi Ohashi大橋宏    Tokyo (総合監修)

 
   
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 Unbearable Dreams は、Asia meets Asiaにて出会う参加者たちによるコラボレーション作業として提起され、2000年、2003年、2005年、2009年と過去4回行われ、これまでに香港、台北、上海、サイゴン、アッサム、アフガニスタン、ダッカ、シアトル、東京の9地域からの参加者を得ながら、東京、香港、台北にて公演を重ねてきました。
 
言語の壁を超えた身体による演劇表現の可能性を探りつつ、参加者個々の問題意識を交錯させながら、アジアの今を相互に問い相互理解を生み出してきました。
 「帰還」をテーマにする今回は、離散するアジア人参加者たちの実体験をもとに、戦争に翻弄される生とともに、アジアにおける“戦争”の意味を問いかけていきます・・・。

参加者紹介(一部)
Ishtar Al-Mafraji (バクダッド、現在ロンドン在住)
バグダッド,イラク--生まれ.イラクにて美術と芸術教育を学び、女優としてさまざまな舞台に出演経験を積んだ後、 1996年より家族とともにオランダに移住、番組制作としてラジオ等のメディア分野で働く傍ら、芸術や劇場での活動にて自らの社会的関心を訴え続ける。とりわけイラクへの米軍侵攻後は、デモや会議等への参加等の活動を精力的に行う。しかし、次第に変貌していくイラク人そのものへの戸惑いと失望は大きくなってきている・・・。現在、ロンドンに在住。

Mahmood Salimi (カブール、現在US在住)
芸術を禁止したタリバン政権に強制出国させられたアフガニスタンの劇団、映画・テレビのアーティストや作家達が2000年にパキスタン・ぺシャワールで設立したExile Theaterにて活動。2003年、再びカブールへ帰還。写真や映画、舞踏、アクロバットを使用し、スタイルと政治・社会的テーマにおいてオルターナティブかつ実験的な活動を続けている。現在はアメリカに渡りフィルムを制作中。

王墨林  Wang Mo-ling (台北)
批評家、演出家、パフォーマー。1991年、Body Phase Studioを設立後、台湾パフォーマンス芸術祭、台湾原住民言語でオイディプス公演、アジアとヨーロッパでのパーフォーマンス公演、“黒洞”シリーズを東京、中国で発表。政治・歴史への批評的活動を多彩に展開。近年前衛劇場の芸術監督に就く。著作に「中国の映画と演劇」「身体と都市演劇」など。
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  ●日程&会場    
 
Schedule
 
     
20日水. 19:00 クロス・トーク Cross TalkT  
21日木 19:00 クロス・トーク Cross TalkU  
       
22日金 18:30 公演 劇団アル=ハリーフ   『独房』(シリア) 
  19:50 公演  アジア共同公演 『タエラレナイユメ5〜帰還』
       
23日土 18:30 公演 劇団アル=ハリーフ 『独房』(シリア)  
   19:50 公演  アジア共同公演  『 『タエラレナイユメ5〜帰還』
       
24日日. 17:00 公演 劇団アル=ハリーフ 『独房』(シリア) 
  18:20 公演 アジア共同公演 『タエラレナイユメ5〜帰還』
  ※毎晩2公演連続公演
  
  Place

Proto-Theater
   
 


 tel&fax: 81-3-3368-0490
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-38-3
http://homepage2.nifty.com/proto-theater/
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  ●チケット    
  前売り  
当日 
学生割引 


クロス・トーク
  
\3200
 \3500
\2000
※各日プログラムAB共にご覧頂けます。

\500(各回)
 
  予約・問い合わせ tel&fax 03-3360-6463  事務所
tel&fax: 81-3-3368-0490 劇場直通
E-mail:a.m.a.1997@nifty.com

1.お名前 2.希望日 3.枚数 をご記載下さい。
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  ●スタッフ    
  舞台協力 吉川聡一・山崎久美子・坂本夏海・藤野禎崇  
  照明 曽我傑(Office SOGA)・阿狩家  
  通訳 吉井孝史・岩井さやか  
  宣伝美術 村上宏  
  写真 田中英夫・中村和夫  
  ヴィデオ たきしまひろよし〔PLASTIC RAINS〕  
  交渉協力 松島仁美  
  制作協力 玉木康晃・玉木千裕・長野由利子  
  運営協力  原田拓巳・吉井仁志・霜村和子・大澤竜太・遠藤徳子・チェキュハ・大橋いくみ  
協賛 アラブ・アジア文化交流協会(ADAD) ナジーブ・エルカシュ
助成  芸術文化振興基金
  主催・制作 Asia meets Asia (NPO法人準備会)  
    八重樫聖・今井あゆみ・中島彰宏・比屋定尚美
花崎攝・龍昇・和田喜夫・DA・M・大橋宏(代表)
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